鹿折金山坑道での日本酒熟成
【モンスターゴールドを産出した鹿折金山で日本酒を熟成】
宮城県気仙沼市にある日本遺産「みちのくGOLD浪漫」の構成文化財であり、日本で最大の自然金「モンスターゴールド」を産出した鹿折金山において、気仙沼市の蔵元「男山本店」が、日本酒を熟成する取り組みが始まりました。
この取り組みは、男山本店の創業110年を記念したもので、2006年から気仙沼市鮪立漁港沖の海中で日本酒を熟成する企画を実施してきたことに加え、男山本店の前会長の菅原雅氏が生前に永らく鹿折金山跡の保存活動に参画してきた経緯があり、気仙沼市と日本遺産「みちのくGOLD浪漫」における大きな財産であり、地域資源としての活用と情報発信を目的に企画されたものです。
男山本店の日本酒に使用されている水は、気仙沼市鹿折地区を水源としています。鹿折地区から湧いた水で醸造されたお酒が、日本最大の自然金「モンスターゴールド」を産出した坑道内で再び熟成されるという浪漫あふれるストーリー性のある取り組みとなっています。
なお、鹿折金山の坑道をこのように活用した取り組みは、今回が初めてです。
鹿折金山坑道での日本酒熟成
本日熟成がスタートした日本酒は、「男山本店」の一番スタンダードな銘柄「蒼天伝 特別純米酒」で、創業110年にちなみ、一升瓶110本を11月10日に鹿折金山の坑道内に貯蔵しました。
鹿折金山坑道で熟成される「蒼天伝 特別純米酒」
坑道内は通年で10℃から12℃の気温で推移しており、日本酒を熟成させるには良い貯蔵環境で、予定している約11ヵ月の熟成によってまろやかな味わいになると推定されます。
また、熟成された日本酒は販売される予定で、その収益の一部を鹿折金山の保存・運営のためにご寄附いただく予定です。
坑道熟成によってどのような味わいに変化するのか、楽しみです