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2022.05.18

日本遺産「みちのくGOLD浪漫」構成文化財「気仙沼の大漁唄込」のアーカイブ映像を制作しました

Location気仙沼市

日本遺産「みちのくGOLD浪漫」構成文化財「気仙沼の大漁唄込」のアーカイブ映像を制作しました

気仙沼地方の金山で働く鉱夫たちの労働唄が、漁師たちに伝わり大漁を祝う歌となり、それが「大漁唄込」へとなりました。

金山からもたらされた文化が海の文化と融合し、地域産業の発展と共に育まれていったことを強く実感させる郷土芸能です。

「みちのくの地が育んだ山川と里、海とともに生きる風土の中に根付いた金との縁」を物語る特色ある文化財です。

日本遺産「みちのくGOLD浪漫」推進協議会では、この貴重な民俗無形文化財を後世に伝承していくため、アーカイブ映像を制作し、YouTube上で公開しました。勇壮な「大漁唄込」をご覧ください。

映像に登場するのは、共に気仙沼市にある「鮪立大漁唄込保存会」と「崎浜大漁唄込保存会」の2団体です。

「鮪立大漁唄込」は、延宝3(1675)年、紀州和歌山から鰹船5隻が鮪立港に入港した際、古舘家の先祖勘右衛門は彼らを温かく迎え入れ鰹溜め釣り漁法を学び、気仙沼地方に導入したことで、古舘家は「三陸地方鰹一本釣り発祥の地」となりました。

「鮪立大漁唄込」は、その当時から唄われた作業唄で、入港を待つ家族に大漁を知らせ、水揚げ支度を促す役割も果たしました。

浜の男の心意気を表した大漁唄込は、村の慶事に欠かせないものであり、大漁唄込の原点として、櫓櫂を漕ぐ拍子に合わせたゆったりとした曲調を頑なに守り続けています。

「崎浜大漁唄込」は、三陸沿岸南部に伝わる大漁唄込。港に近づくころから櫓をを漕ぎ唄う「前唄」と、港の入り口から船足がゆるまる頃唄う「本唄」があります。
唄込は、鰹船と大謀網のどちらも唄われ、この異なる二つの唄を保持伝承していることが崎浜大漁唄込の最たる特徴です。

櫓を漕ぐ際の掛け声を「櫓声」と呼び、鰹船は”ユーイドハー”、大謀網は”ヨーイドコラサ”です。
櫂で拍子をとり、松竹梅や波・鰹などが美しく描かれた大漁カンバンをまとった唄い手たちが大漁の誇らかな心持ちを朗々と唄い上げる大漁唄込。

現在船上で唄い入船することはなくなったが、祭礼や宴席といった「ハレの日」の唄として受け継がれ、保存伝承活動が続けられています。

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