The Story ofMichinoku Gold

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大谷鉱山で採掘した金鉱石。北上山地南部地域の自然金は、肉眼でも確認できるような粒で発見できることが多いのが特徴とされており、この金鉱石でも容易に金粒を見つけることができます。砂金採りを始めとする事業が広く普及したのもこうした「みちのくの金」の特徴があるからと言えます。

大谷鉱山で鉱石の採掘や選鉱に使用した資料。鉱員たちが使用した採掘具をはじめ、掘削や選鉱に関わる機械や文書、写真記録などで構成しています。日本の近代金鉱山が辿った大規模化と繁栄、そして時世により閉山を迎える有り様までを伺い知る貴重な資料です。

気仙沼市大谷地区にある金鉱山。鹿折金山でのモンスターゴールド産出の影響を受け、明治38(1905)年に採掘を開始し、昭和51(1976)年まで操業し鉱山町を形成しました。1250余年に及ぶ、採金事業の中で最終形態を示した貴重な遺産です。山腹にそびえる、コンクリート造りの巨大な精錬所跡は、当時の繁栄ぶりを偲ばせるモニュメントとなっています。

鹿折金山で鉱石の採掘や選鉱に使用した資料。採掘具や金を溶かした溶鉱炉をはじめ古写真や文書類などで構成しています。金山採掘の過程や怪物金「モンスターゴールド」に関する記録が含まれており、近代化していく金山の様子がよくわかる資料です。

明治37(1904)年、鹿折金山では重さ2.25キロ、含有率 83%の怪物金「モンスターゴールド」を採掘しました。小さな金塊すら産出が難しい中、その大きさは世界に驚愕を与え、同年開催のアメリカ・セントルイス万国博覧会に出品され、青銅メダルを受賞します。これはその受賞を記念した大賞状です。「黄金の国ジパング」の底力を世界に示し、みちのくの黄金産出の実態を見せた証となっています。

気仙沼市鹿折川上流に位置する金山。明治時代の金山近代化の中で、世界を驚嘆させた日本最大の自然金「モンスターゴールド」を産出しました。「みちのく」の金山を、国家を支える資源にさせる立役者となった金山です。山麓の旧鉱山事務所から山中にかけて、坑道跡やトロッコ跡、鉱石を投棄したズリの山が点在しています。

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