「この国ではいたる所に黄金が見つかるものだから、国人は誰でも莫大な黄金を所有している。この国へは大陸から誰も行った者がない。商人でさえ訪れないから、豊富なこの黄金はかつて一度も国外に持ち出されなかった。右のような莫大な黄金がその国に現存するのは、全くかかってこの理由による。」
マルコ・ポーロ
愛宕松男訳/訳注『完訳 東方見聞録2』 平凡社ライブラリーより
マルコ・ポーロはこのような言葉で、日本を西洋に紹介しました。マルコ・ポーロのこの黄金の描写は、天平時代の産金から奥州藤原氏の繁栄に至る、かつての「みちのく」の歴史的栄華に基づいているとされます。また近代においても「ゴールドラッシュ」が現出しており、東北地方で天平以来何世紀にもわたって産出された金の歴史は、洗練かつ活気溢れるこの地域の文化を支え、そしてその遺産は今日でも私たちは見ることができます。
2019年5月、地域の歴史や文化財に物語性を持たせて魅力を発信する「日本遺産」として、みちのくGOLD浪漫は文化庁より認定を受けました。この輝かしい土地の歴史風土と豊かな文化遺産を、是非とも体験してください。